ほどほどに映画好きのためのサークルHEC

2018年

いぬやしき

とても面白かったです。
木梨さん演じる犬屋敷壱郎は普段誰からも相手にされない孤独なキャラクター
なのですが、ふとした事から人の役に立つ喜びをかみしめる様になります。
そんなところは見ていてほっこりしますね。
やはり人間は自分の能力以上の力を手に入れた時、どの様に行動するか
分かれるものなのかもしれません。
そこが成熟した大人と、未完成な青年との違いなのでしょう。
特に事前の予備知識も必要としない娯楽大作でした。

 

 

リメンバー・ミー

家族をテーマにした作品ですね。
子供の気持ちはある程度誰でも分かるかと思いますが
親の気持ちというのは、実際に自分の子供が生まれてからでないと
分からないものだと思います。

そんな事もあり、この作品は観られる方の時期や環境によって
感じ方が変わる作品なんだろうと思います。
映像の美しさに圧倒されつつ、ミゲル君の「リメンバー・ミー」の
歌のシーンで
涙してしまいました。

 

 

 

シェイプ・オブ・ウォーター

片や毎日の生活の中で、平和なんだけど少し閉塞感を感じる様な日々。
片や水槽に閉じ込められる形で生き続ける日々。
その様な部分でお互いにシンパシーを感じ、惹かれあっていったのかも
しれませんね。

やはり同じ様な境遇というのは愛を生みだしやすいものなのかもしれません。
ダンスのシーンにはやられました。

 

 

グレイテスト・ショーマン

お話に人生訓的なものも感じられましたが、物事において成功と失敗は表裏一体。
時には今までの経験と勘を元に取り組んでみなければ分からない事もあるかと
思います。

でもやはりそれを支えてくれた素晴らしい家族、そしてどん底からのスタート
だったからこそチャレンジ出来たのかもしれませんね。

全体を通してミュージカル・シーンはとても迫力がありました。
そしてヒュー・ジャックマンの見事な歌声とスマイルにやられました。

 

 

あゝ、荒野

今回新文芸坐さんの前篇・後編一挙公開で鑑賞させていただきました。
それぞれの人生模様を織り交ぜながら、ボクシングを通してそれぞれの生き様を
見せてくれます。

それにしても菅田将暉さんは素晴らしいですね。
時には虚ろな目だったり、時にはギラついた目だったりと、声・動きだけでなく、
顔の表情でもしっかり感情を伝えてくれます。

そしてそのボクシングシーンですが、「あしたのジョー」のカーロス・リベラ戦や
力石徹戦
等を彷彿させる様な試合も時折垣間見れました。
また新宿新次やバリカン建二の名前の由来も笑っちゃいましたね。

私もずっとボクシングに携わっているのですが、この撮影にあたってちゃんと
トレーニングをして、真摯にボクシングに向き合ってくれているというのが
所々感じられて、ちょっと嬉しくも思いました。

 

 

 

嘘を愛する女

どんなに他の人が入り込んで来ようとも、二人で過ごした日々は二人にしか
分かり得ないもの。
例えどんな困難が待ち受けていようとも、それを乗り越えられた分だけ、
絆は深くなってゆくものですね。
「二人でやりたい事」を述べてゆくシーンは本音が解放された良いシーンだった
と思います。
相変わらずリリー・フランキーさんがいい味出しておりました。